2010年8月14日土曜日

香港、麺、麺、小龍包

いままでトランジットで一瞬降りただけだった香港で、今回は3泊もした。展示会視察だから、一日中歩きっぱなしでハラが減る。最終日の今日は、わりと個人で自由になる時間が多く、昼、夕方、そして晩飯と、贅沢三昧の一日となった。勿論仕事はちゃんとやっている(はず)。


朝飯は仕事のお客様と二人でホテル付近のローカル店に飛び込み粥。油条と肉まんをつけて36香港ドルeachはさすが。寝ぼけてホテルを出たので、カメラを忘れ写真はありません。


南記粉麺
昼はふと一人になったので、展示会場(Hong Kong Convention and Exhibition Centre)内のフードコートじゃ面白くないでしょうと、付近を本能の赴くままに徘徊。Marks & Spencer Foodなんかあって気の利いたガムがあったから会社のみなさんへの小土産を買ったりしてふらふらと。ふと中を覗くと満員になっていた麺屋さん、「南記粉麺」を発見。




これを食しました。15香港ドル。料理の名称忘れました。メニューには17香港ドルとあったはずが、ランチ割引なのか(?)いきなり15香港ドルに。何しろコトバがわからないもんでただひたすらに流れに従うのみ。この店、繁盛店だけあって、会計、提供のライン整備がしっかりしていて、釣りをサイフにしまうなんてもたもたできない雰囲気。ましてや異国語で「なんで安いんですか?」なんてマヌケなこと言ってたら背後のサラリーマンやOL客からブーイングくらうこと必定。無言で提供口へ。


麺は米粉系、スープはあっさり鶏ベース。コリアンダーこそなけれどベトナムのフォーを髣髴とさせるおとなし麺。めちゃくちゃうまい。そして魚すり身団子が白黒それぞれ2個ずつ。茶色いのは竹輪の磯辺揚げ的風情でこちらも要はすり身。どれも麺・汁とのバランスが素晴らしい。この店のメニュー最安値だったので、おそらくこれがこの店の素うどん的アイテムと思われるものの、わりとボリュームもあり、大満足




麥奀雲呑麺世家
夕方、展示会場を後にしCauseway Bay駅で降り、宿泊しているRegal Hong Kongホテルに最寄のF出口を探し当て、地上に上ってホテルに向かうと、昨日弊社香港駐在員のIさんからオススメのあった雲呑麺屋「麥奀雲呑麺世家」が目の前に。夜はホテル1Fの鼎泰豊でと決めていたんですが最終日ということも手伝って自分へのご祝儀的感覚からするするっと闖入。つまり間食の確信犯。
雲呑麺、30香港ドル。
出てきてあまりの器の小ささにびっくり。これで30も取るんかーと最初は驚きつつも、雲呑のうまさに目を見張る。汁は東京ラーメン的鶏醤油茶色。麺は富士宮焼きそば「うるおい亭」的固め透明麺の細い版。上品な一品に思わず感心。最初に小さすぎないか?と少しでも店を疑いかかった自分を恥じた次第。ものの数分で完食。30香港ドルの価値有り。この店、香港ナビにも載っていました。


鼎泰豊



最後はホテルの部屋で少し仕事をして、タメを作ってからいよいよ待望の鼎泰豊(Causeway Bay)へ。別に台北でもないし、日本にも11店舗もあるわけですが、やはり安く食べてみたいと。結論としては、味だけでない繁盛店たる所以を目の当たりにしました。


金曜日の20:30ということもあって行列がすごい訳ですが、受付で番号札をもらいメニューとオーダーシートを渡されます。豊富なメニューは見ているだけでココロときめくし、となりはガラス張りの厨房と、待ち時間も楽しく過ごせます。受付上の画面上に整理番号が表示され、あとどれくらいかがわかる仕組み。しかもグループの大きさによってカテゴリ分けされた整理番号が振られるシステム(1~2人のグループの人は、そのグループ内だけで順番待ちする、3~4名の人たちはその中で順番待ち、それ以上同じく、と)は非常に良く出来ていると感心。とにかく客をいらいらさせない、飽きさせない工夫を随所に感じるわけです。だから人気なんでしょうね。さらに誤解を恐れずに言うと、受付付近の女性店員が皆笑顔を絶やさないと言う点が驚きでした。この辺の国では、当たり前ではないと思います、笑顔。他の店舗へは行ったこと無いので知りませんが、こういった配慮ができるソフト力は、チェーン全体にいきわたっているはず。


とにかく広大で、混んでる店内!(右端の白い帽子が運ぶ人)
そしてホールでの提供でも、清潔にコトが運ぶように配慮がみられます。厨房からテーブルのすぐとなりまで運んでくるのは厨房服で髪の毛もネットで覆った女性、でもそこからせいろの蓋を開けたり机にサーブしたりするのは決ってホールの制服を着たウェイター。こうすることで、広い店内を運ぶ際の衛生面にも配慮していることの見える化(というより『見せる化』)が図られていました。


回転を早くする為に、片付けも超一流の速さ。店内はスタッフ全員がきびきびと動いており、スタッフ間の連携も、インカムで非常によく取れている感じ


さてオーダーは、迷いに迷ったものの下記の如く超オーソドックスに。我ながらなんの工夫もありませんが、好きなものを素直に忠実にオーダー。顧客目線のお店に感動したすがすがしいココロが、料理をさらに美味しいものへといざなってくれたことは言うまでもありません。特に炒飯の「しつこくなさ加減」は出色でした。でも一人で写真を撮りながらわいわいした円卓の隣で食べるのは、実につらいものがありましたが(涙)。
締めて172香港ドル+10%service charge。
ご馳走様でした。
特製小龍包(俯瞰)










特製小龍包(アップ)




















ネギ卵炒飯
(米と卵の仕上がり具合を見てやろうという意図から敢えて肉無しに)




















春巻(小エビがぷりぷりなんです)












杏仁豆腐(甘さ控えめ、弾力強)

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